複利 [ ふくり ]
用語解説
複利とは、元金だけでなく、これまでに発生した利息にも新たに利息が付く仕組みのことを指します。
利息が利息を生む計算方法であり、金融や投資、ローンの分野で非常に重要な概念です。
単利が「元金のみに利息が付く」のに対し、複利は「元金+利息の合計額」を基準に次の利息が計算される点が大きな違いです。
複利の最大の特徴は、時間が経つほど増加スピードが加速することです。
例えば、利息が一定でも、期間が長くなるほど利息が積み重なり、その累積分にも利息がかかるため、最終的な金額に大きな差が生じます。
この性質から、複利は投資や資産運用では「味方」になりますが、借入では「負担を増やす要因」になり得ます。
ローンやクレジットの分野では、基本的に利息計算は年率を基準に行われますが、支払期日を過ぎた場合の遅延損害金や、リボルビング払いなどでは、実質的に複利的な負担構造になるケースがあります。
特に返済が長期化すると、利息の割合が増え、元金がなかなか減らない状態に陥りやすくなります。
その結果、当初想定していた返済総額を大きく上回ることもあります。
一方で、複利は預貯金や投資信託などの資産形成では有利に働きます。
利息や運用益を再投資することで、資産が雪だるま式に増えていくため、「複利効果」として広く知られています。
長期間・安定的に運用できるほど、その効果は大きくなります。
重要なのは、複利が適用される条件や計算単位を正しく理解することです。
年1回複利なのか、月複利なのか、日割りなのかによって、最終的な金額は変わります。
ローン契約や金融商品を選ぶ際には、「利息の計算方法」「返済・運用の期間」「途中返済の可否」などを確認し、複利の影響を把握しておく必要があります。
このように複利は、使い方次第で大きなメリットにもリスクにもなります。
借入では負担を増やす要因として慎重に向き合い、資産形成では長期視点で活かすというように、目的に応じた理解と判断が欠かせない金融用語といえるでしょう。
