表面利率 [ ひょうめんりりつ ]
用語解説
表面利率とは、ローンや借入契約において表記上示される名目上の金利のことを指します。
金融機関の広告や契約書、商品説明ページなどで「年○%」と記載されている金利の多くが、この表面利率に該当します。
利用者が最初に目にする金利であるため、借入条件を判断する際の基準として広く使われています。
ただし、表面利率はあくまで「利息計算に用いられる基本的な割合」であり、実際に支払う負担のすべてを反映しているわけではありません。
ローンには利息以外にも、事務手数料、保証料、印紙代などの諸費用が発生する場合があり、これらは表面利率には含まれません。
そのため、表面利率だけを見て「このローンは安い」と判断してしまうと、実際の返済負担とイメージがずれてしまうことがあります。
この点を補完する指標として使われるのが「実質年率」です。実質年率は、利息だけでなく、各種手数料を含めた実質的な借入コストを年率換算した数値であり、貸金業法では消費者金融やカードローンなどに対して表示が義務付けられています。
一方で、銀行ローンや一部の目的別ローンでは、表面利率が中心に説明されるケースも少なくありません。
表面利率は、返済方式によっても見え方が変わる点に注意が必要です。
元利均等返済では、返済初期に利息の割合が高くなりやすく、同じ表面利率でも元金均等返済と比べて総返済額が増える傾向があります。
このため、表面利率が同じでも、返済方法や期間によって実際の負担には差が生じます。
また、変動金利型ローンでは、契約時点の表面利率が将来にわたって維持されるとは限りません。
市場金利の動向に応じて利率が見直されるため、将来的に返済額が増減するリスクを含んでいます。固定金利型であれば、表面利率は契約時に確定し、返済終了まで変わらない点が特徴です。
このように、表面利率はローン選びの重要な指標ではあるものの、それ単体で判断するのは不十分です。
実質年率、返済方式、返済期間、付随費用などを総合的に確認し、自身の返済計画に合った商品かどうかを見極めることが大切です。
