自宅訪問督促 [ じたくほうもんとくそく ]

用語解説


自宅訪問督促とは、ローンやクレジット、家賃などの支払いが延滞した場合に、債権者またはその委託を受けた回収業者が利用者の自宅を訪問し、支払い状況の確認や返済の督促を行う行為を指します。
電話や書面での連絡をしても反応が得られない場合に、最終手段の一つとして行われることが多い督促方法です。

ただし、自宅訪問督促は「自由に行ってよい行為」ではありません。
日本では貸金業法や関連ガイドラインにより、督促の方法・時間帯・態様は厳しく制限されています。
例えば、早朝や深夜の訪問、威圧的な言動、大声での呼びかけ、近隣住民に借金の事実を知られるような行為は、違法または不適切な取り立てとされます。
そのため、正規の金融機関や登録業者による自宅訪問は、名乗りを明確にし、穏やかな確認にとどまるのが原則です。

自宅訪問督促の目的は、利用者を脅すことではなく、連絡が取れない状況を解消し、返済の意思や事情を確認することにあります。
実際には「支払いが遅れていることは把握しているか」「分割や猶予の相談が可能か」といった話し合いが中心となるケースも少なくありません。
病気や失業など、やむを得ない事情がある場合には、その場で相談につながることもあります。

一方で、利用者側としては、自宅訪問督促が行われる段階は延滞が長期化しているサインでもあります。
この状態を放置すると、期限の利益の喪失、一括返済請求、法的措置へと進む可能性が高まります。
そのため、訪問を受けた場合は無視せず、返済が難しい場合でも正直に状況を伝え、今後の対応について相談することが重要です。

なお、突然の訪問が不安な場合は、相手が正規の業者かどうかを必ず確認しましょう。
名刺や登録番号を確認し、少しでも不審に感じた場合は、その場で応対せず、金融機関の公式窓口や消費生活センターに相談することが大切です。
自宅訪問督促は精神的な負担が大きいものですが、正しい知識を持ち、冷静に対応することで、状況の悪化を防ぐことが可能です。