約定返済額 [ やくていへんさいがく ]

用語解説


約定返済額とは、ローンカードローンの契約時にあらかじめ定められた「毎回の返済金額」のことを指します。
金融機関と利用者の間で取り決められた返済条件に基づき、毎月(または一定期間ごと)に支払う必要がある最低限の返済額として設定されます。
「約定返済金額」「約定額」と呼ばれることもあります。

約定返済額は、借入残高金利・返済方式などをもとに決定されます。
例えば、元利均等返済では毎月の返済額が一定になるように約定返済額が設定され、元金均等返済では返済が進むにつれて利息分が減少し、結果的に返済額が少しずつ下がっていきます。
カードローンの場合は、残高スライド方式が採用されることが多く、借入残高に応じて約定返済額が段階的に変動します。

重要なポイントは、約定返済額は「最低限支払うべき金額」であるという点です。
約定返済額を支払っていれば契約上は延滞にはなりませんが、その多くは利息の割合が高く、元金の減りが緩やかになる傾向があります。
そのため、約定返済額のみを長期間続けると、返済期間が長期化し、支払総額が増える原因になることがあります。

一方で、約定返済額を下回る金額しか支払えなかった場合は「返済不足」となり、延滞扱いになる可能性があります。
これが続くと、遅延損害金が発生したり、信用情報に延滞情報が登録されたりするなど、将来的な金融取引に悪影響を及ぼすリスクがあります。
そのため、約定返済額は必ず期日までに支払う必要があります。

また、多くのローンでは、約定返済額に任意で上乗せ返済(繰上返済・多め返済)を行うことが可能です。
上乗せ分は元金に優先的に充当されるケースが多く、結果として返済期間の短縮や利息負担の軽減につながります。
家計に余裕があるときは、約定返済額だけでなく、追加返済を検討することが合理的な返済戦略といえます。

このように約定返済額は、ローン返済の基本となる重要な概念です。
「遅れずに必ず支払うべき最低ライン」であると同時に、「返済計画を見直す際の基準点」でもあるため、契約時に金額や算出方法を正しく理解しておくことが大切です。