単利 [ たんり ]

用語解説


単利とは、借入や運用において「元金だけ」に対して利息が計算される方式を指します。
ローンや金融の基礎用語のひとつで、利息計算の仕組みを理解するうえで非常に重要な概念です。

単利方式では、最初に借りた元金の額が利息計算の基準となり、その後どれだけ期間が経過しても「利息に利息が付く」ことはありません。
例えば、元金100万円、年利5%の単利で1年間借りた場合、1年後の利息は5万円です。
2年目も同じく5万円、3年目も5万円というように、毎年発生する利息額は一定になります。
計算式としては「元金 × 利率 × 期間」で表され、構造が非常にシンプルなのが特徴です。

単利は、短期間の借入や、利息計算を分かりやすくしたい場面で用いられることが多い方式です。
特に、日割り計算が行われるカードローンキャッシングでは、実質的に単利的な考え方で利息が計算されているケースが一般的です。
毎日の利用残高に対して利息が発生するため、早めに返済すれば利息負担を抑えやすいという特徴があります。

一方で、単利と対比される概念に「複利」があります。複利は、元金に加えて、これまでに発生した利息も含めた金額に対して次の利息が計算される方式です。長期間になるほど利息総額が大きく膨らみやすいため、運用では有利、借入では不利になりやすいという性質があります。
これと比べると、単利は利息の増え方が緩やかで、借入側にとっては総返済額を把握しやすい方式と言えます。

ただし、注意点として「単利」と表記されていても、返済方式や商品設計によって実際の返済負担は異なります。
例えば、元利均等返済リボルビング払いなどでは、見かけ上は単利計算であっても、返済初期は利息の割合が高くなるため、総返済額が大きくなることがあります。
そのため、単に「単利かどうか」だけでなく、返済方法や返済期間とあわせて確認することが重要です。

単利は、ローンや金利の仕組みを理解するための基礎となる考え方です。
自分が支払う利息が「何に対して」「どのように」計算されているのかを把握することで、無理のない返済計画や、適切なローン選びにつなげることができます。