アドオン方式 [ あどおんほうしき ]

用語解説


アドオン方式とは、ローンや分割払いにおける利息計算方法の一つで、
借入時点の元金全額に対して、あらかじめ定められた利率返済期間を掛け合わせて利息総額を算出し、
その利息を元金に上乗せして返済総額を確定させる方式を指します。
「アドオン(add-on)」は「付け加える」という意味があり、元金に利息を加えた金額を返済対象とする点が特徴です。

この方式では、返済が始まる前に利息総額が確定します。
たとえば、元金100万円、年利10%、返済期間5年の場合、利息は「100万円×10%×5年=50万円」となり、返済総額は150万円になります。
この150万円を返済回数で均等に割り、毎月返済していく仕組みです。返済が進んで元金残高が減っても、利息額は変わらないため、
返済後半になっても利息負担が軽くなることはありません。

アドオン方式の大きな注意点は、表面上の金利が低く見えても、実際の負担が大きくなりやすい点です。
返済期間中の平均借入残高を考慮しないため、残債方式(実質年率方式)と比べると、実質的な金利は高くなります。
そのため、金利だけを見て判断すると、想定以上の利息を支払う結果になることがあります。

また、繰上返済をしても、利息はすでに全額計算済みであるため、利息軽減効果が小さい、またはほとんどない場合があります。
早く返済しても利息負担が大きく減らない点は、借り手にとってデメリットとなります。

現在、銀行や消費者金融カードローンではアドオン方式はほとんど採用されていませんが、
一部の目的別ローン教育ローン医療ローン信販会社の分割払いなどで使われるケースがあります。
返済総額が最初から明確になるため、資金計画を立てやすいという側面はありますが、
その分、仕組みを理解せずに契約すると不利になりやすい方式でもあります。

ローンを検討する際は、利率の数字だけでなく、利息計算方式がアドオン方式かどうかを確認し、実質的な返済負担を理解したうえで判断することが重要です。