がん・リウマチの治療費が払えない?高額な薬代を抑える公的制度と3つの金策

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がんと診断されたり、リウマチが悪化したりした際、真っ先に直面するのが「高額な薬代」の問題です。特に抗がん剤やリウマチの最新薬(生物学的製剤)は非常に高価であり、家計を激しく圧迫します。

「お金がなくて治療を続けられないのでは」と不安になる必要はありません。公的な負担軽減制度から、収入減を補う給付金、さらには急な支払いに対応できる最短の金策まで、治療を諦めないための具体的な解決策をわかりやすく解説します。

がん・リウマチの薬代が「高い」のは当たり前?3割負担で年60万円かかる現実

医療の進歩により、以前は難しかった治療が可能になりました。しかし、その代償として患者さんの経済的負担は増大しています。まずは、なぜこれほど費用がかかるのか、その実態を知ることから始めましょう。

リウマチの生物学的製剤や抗がん剤はなぜ高額なのか

がんやリウマチの新しい治療薬は、高度な技術を用いて製造されるため、開発費や製造コストが非常に高く設定されています。

例えば、リウマチの治療で使われる「生物学的製剤」は、3割負担であっても年間で約45万円の費用がかかることがあります。さらに効果が高いとされる「JAK阻害薬」では、年間約60万円に達するケースも珍しくありません。がん治療でも、1回の投与で数十万円の医療費が発生する分子標的薬などがあり、一般的な家計にとって「払えない」と感じるのは当然の状況といえます。

(参考:全日本病院協会がんの治療費平均 リンヴォック.jp「リウマチ患者向け医療費助成・福祉制度ガイド」

長期治療でこそ知っておきたい「多数回該当」による負担軽減の仕組み

治療が長引く場合に必ず知っておきたいのが、高額療養費制度の「多数回該当」という仕組みです。これは、直近12ヶ月間に3回以上、自己負担の上限額まで支払った場合、4回目から上限額がさらに引き下げられる制度です。

例えば、年収約370万〜770万円の世帯であれば、4回目以降の限度額は44,400円まで下がります。この仕組みを知っておくことで、長期にわたる抗がん剤治療やリウマチ治療の予算計画が立てやすくなり、経済的な見通しを立てる助けとなります。

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高額な支払いをその場で抑える「2つの公的制度」

医療費が上限を超えた分は後で戻ってきますが、一時的な支払いが困難な場合もあります。まずは窓口での支払額そのものを抑えるための手続きを優先して行いましょう。

1ヶ月の支払いに上限を設ける「高額療養費制度」

高額療養費制度は、1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合、その超過分が後日払い戻される公的な制度です。限度額は年齢や所得によって決定されます。

例えば、70歳未満で年収約400万円の会社員の場合、1ヶ月の限度額は約8万〜9万円程度です。これにより、どんなに高価な薬を使用しても、保険診療の範囲内であれば青天井に費用が増えることはありません。ただし、入院時の食事代や差額ベッド代は制度の対象外となる点に注意が必要です。

(参考:厚生労働省「高額な外来診療を受ける皆様へ」

窓口での支払いを事前に防ぐ「限度額適用認定証」

「限度額適用認定証」を事前に申請し、病院の窓口で提示すれば、支払額を最初から自己負担限度額までに抑えることができます。高額療養費制度は原則「後払い」ですが、この認定証があれば大きな立て替え払いが不要になり、手元の現金を残せます。

現在はマイナ保険証を利用できる医療機関であれば、事前の申請がなくても限度額を超える支払いが免除される仕組みも普及しています。手術や定期的な通院が分かっている場合は、早めに加入している健康保険組合へ確認しておきましょう。

治療中の収入減をカバーする「2つの給付金・年金」

治療費の支払いだけでなく、副作用などで仕事ができなくなることによる収入減少も大きな悩みです。生活を支えるための所得保障制度を漏れなく活用して、家計を守りましょう。

仕事を休む際の生活を支える「傷病手当金」(給料の約2/3)

傷病手当金は、会社員などが加入する健康保険から支給される制度で、病気で仕事を休んだ期間の生活をサポートします。連続3日間休んだ後の4日目から、最長1年6ヶ月間にわたり、給料の約2/3に相当する金額を受け取れます。

医師が「就業不能」と認めれば、自宅療養でも対象となります。自営業者が加入する国民健康保険には原則この制度がないため、会社員の方は特権的な支援として必ず確認すべき制度です。

(参考:全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んだとき」

日常生活に制限がある場合に受給できる「障害年金」

障害年金は、病気によって仕事や日常生活に制限が生じた場合に、現役世代でも受け取れる公的年金です。がんによる衰弱や、リウマチによる関節の障害などが認定の対象となり得ます。

「障害者手帳がないと受給できない」と誤解されがちですが、手帳の有無とは関係なく申請が可能です。将来にわたる長期的な生活の支えとなるため、病院の相談員や社会保険労務士などの専門家に相談しながら申請を検討しましょう。

(参考:日本年金機構「障害年金ガイド」

【注意】傷病手当金と障害年金を同時に受け取る際の「併給調整」

傷病手当金と障害年金は、同じ病気が原因であれば、両方を全額受け取ることはできません。これを「併給調整」と呼び、原則として障害年金の支給が優先されます。

もし傷病手当金の日額の方が高い場合は、その差額分だけが傷病手当金として支給されます。どちらを優先して申請すべきか、また受給額がどう変化するかを事前に把握しておくことで、後からの返還手続きなどのトラブルを防げます。

難病指定や先進医療にかかる「特殊な費用」への対策

特定の条件を満たす場合、さらに手厚い助成を受けられる可能性があります。また、公的保険の対象外となる治療についても、備え方を知っておくことが重要です。

「悪性関節リウマチ」など指定難病の医療費助成が受けられるか確認

一般的な「関節リウマチ」は現在、指定難病ではありませんが、血管炎を伴う「悪性関節リウマチ」は指定難病として医療費助成の対象となります。

認定を受けると、窓口での自己負担割合が原則2割に下がり、所得に応じた月額上限も設定されます。また、症状が重くなくても高額な治療を継続している場合は「軽症高額該当」として助成を受けられる可能性があります。まずは主治医に診断基準を満たすか確認してもらうのが確実です。

(参考:難病情報センター「難病医療費助成制度」

全額自己負担となる「先進医療」の技術料に備える民間保険の活用

先進医療とは、公的医療保険の対象外となる最新の高度な治療法です。がん治療の「陽子線治療」などが有名ですが、これらは技術料だけで約260万〜310万円ほどかかり、全額自己負担となります。

これに備えるには、民間保険の「先進医療特約」が非常に有効です。特約があれば、数百万円の技術料を保険会社がカバーしてくれるため、治療の選択肢を広げられます。すでに保険に加入している方は、特約がついているか今一度確認してみましょう。

(参考:厚生労働省「先進医療の概要)

【緊急度別】治療を継続するために活用できる「3つの資金調達ルート」

公的な給付は申請から受け取りまで時間がかかることがあります。「今すぐ現金が必要」という時に利用できる資金調達の方法を、緊急度に合わせて整理しました。

【無利子】還付を待たずに借りられる「高額療養費貸付制度」

高額療養費として後日戻ってくる予定額の8割〜9割を、無利子で借りられるのが「高額療養費貸付制度」です。還付には通常3ヶ月ほどかかるため、その間の「つなぎ融資」として活用できます。

返済は、後日支給される高額療養費から自動的に差し引かれる仕組みが一般的です。加入している健康保険組合や市役所の窓口で相談できるため、利息負担をなくしたい方にとって最も優先すべき手段といえます。

(参考:全国健康保険協会「高額医療費貸付制度)

【低所得世帯向け】生活費も相談できる「生活福祉資金貸付制度」

所得が一定以下の世帯は、社会福祉協議会が提供する「生活福祉資金貸付制度」を検討してください。医療費だけでなく、生活の立て直しに必要な資金を、無利子または年1%程度の非常に低い利子で借りることができます。

生活困窮者を守るためのセーフティネットであり、審査に時間はかかりますが、長期的な生活再建を目指す際に頼りになります。地域の社会福祉協議会へ相談し、制度の対象になるか確認しましょう。

(参考:国社会福祉協議会生活福祉資金貸付条件等一覧」

【最短即日】今日明日の支払いに対応できる「大手消費者金融

「制度の申請では間に合わない」「今日中に薬を受け取らなければならない」という緊急時には、大手消費者金融の活用が選択肢に入ります。最短即日融資も可能ですが、お申込みの時間帯によって、当日中のご融資ができない場合があります。

特徴詳細
スピード最短即日融資も可能(※1)
プライバシー原則電話連絡なしで手続き可能
特典30日間無利息サービスなど(※2)

公的融資が実行されるまでの数日間をしのぐ目的であれば、無利息期間を活用して利息を抑えた効率的な調達が可能です。

※1:最短即日融資も可能ですが、お申込みの時間帯によって、当日中のご融資ができない場合があります。

※2:30日間無利息サービスのご利用には、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。

【50万・100万借りる方法】低金利で確実な融資先を徹底比較!審査通過の条件と返済計画

一人で抱え込まないための「2つの無料相談窓口」

お金の悩みは、治療そのものに対する意欲や体調にも悪影響を及ぼします。専門家の力を借りることで、自分では気づかなかった解決策が必ず見つかります。

病院内の頼れる相談役「がん相談支援センター」と「ソーシャルワーカー」

がん診療連携拠点病院には「がん相談支援センター」があり、誰でも無料で利用できます。ここでは「医療ソーシャルワーカー(MSW)」が、利用できる制度の案内や申請のサポートを行っています。

リウマチ患者さんの場合も、大きな病院であれば「医療連携室」などにソーシャルワーカーが在籍していることが多いです。支払いの相談から転院の相談まで、ワンストップで頼れる心強い味方です。

(参考:がん情報サービス「がん相談支援センターを探す」

治療と仕事の両立を支援する「両立支援促進員」などの専門家

仕事と治療をどう両立させるかについては、「両立支援促進員」などの専門家が支援を行っています。時短勤務の調整や、職場への病気の説明の仕方など、具体的なアドバイスが受けられます。

また、社会保険労務士などの専門家も、障害年金の複雑な申請について相談に乗ってくれます。収入を維持しながら治療を続けるための「知恵」を借りることで、経済的な不安を根本から軽減できます。

まとめ|制度と融資を組み合わせて、自分に最適な「治療の続け方」を選ぼう

がんやリウマチの治療は、長く続く「マラソン」のようなものです。一時的な支払いの多さに驚いて、大切な治療を止めてしまうのが一番のリスクです。

まずは「高額療養費制度」や「傷病手当金」などの公的支援をフル活用しましょう。それでも不足する緊急時の資金には、無利子の「貸付制度」や、スピード感のある「大手消費者金融」を賢く組み合わせることが、治療継続の鍵となります。決して一人で抱え込まず、ソーシャルワーカーなどの専門家に相談しながら、あなたにとって最適な「お金と治療のバランス」を見つけてください。